Webライティングでは"機能性"を意識した文章が必要
Webライティングでは機能性を意識した文章を書くことが、とても大切です。機能性を意識していないと、それがどれだけ綺麗な文章でも意味がありません。
意味がないというのは、セールスやマーケティングとしての効果を発揮しない、ということです。SEOもうまくいかないですし、商品も売れません。
私は昔、不思議に思っていました。
「なんで、こんな800文字しかないコンテンツで検索上位が取れているんだ?しかもコンバージョン数もすごいし」
同僚が担当するクライアントのコンテンツ。
ぱっと見、たいしたことない文章。文字数も少ない。
そんなコンテンツなのに、成果が出ている。
その理由は、これからお話する"機能性"にありました。
大事なのは、文字数や文章の上手い下手でもなかったのです。ただ、機能性を意識できているかどうか。それだけです。
Webライティングにおける"機能性"を意識した文章とは?
機能性=読者の利便性を考えるということ
機能性は、利便性と言い換えてもいいかもしれません。
「読者がより快適に目的を達成できるように、コンテンツの表現や見せ方を工夫すること」
これが、機能性を意識するということです。
わかりやすい例でいえば、ランキングサイトや比較サイト。たくさんの商品を掲載して比較することで、商品購入の決断の手助けをしています。
ほかのサイトを行ったり来たりしなくても、そのサイトだけで決断ができるので、とても利便性が高いですよね。
<比較サイトの機能性(利便性)>
- 一度にたくさんの商品を比較できる
- その結果、自分にぴったりの商品を選択できる
- ほかのサイトを見る必要がないので、時間を節約できる
「読者の目的を手助けするにはどんな機能性が必要か?」を考える
もう一つ、例を挙げましょう。
「 バイク ヘルメット おすすめ」というキーワードでコンテンツを作るとします。
このキーワードで検索する人は、バイクのヘルメットの種類や選び方を知りたいと思っています。それだけでなく、具体的なおすすめの商品も知りたい(買いたい)という気持ちもあります。そのため、コンテンツには以下のような要素が必要です。
<コンテンツに必要な要素>
- ヘルメットの代表的な種類
- ヘルメットの失敗しない選び方
- おすすめのヘルメットの比較
「バイク ヘルメット おすすめ」で検索する人の最終的な目的は、自分にぴったりのヘルメットを買うということです。ですから、その目的を手助けするために、コンテンツには以下のような機能性がなければいけません。
- 価格別や特徴別に、おすすめの商品を比較する
- もちろんAmazonや楽天などの購入リンクを設置
- 商品の実際の写真もしくはAmazonや楽天からの引用画像を掲載
- 記事の冒頭で「先におすすめの商品を知りたい方はこちら」というテキストにページ内リンクを設置して、すぐに商品を比較したい読者に配慮
ざっと、こんなところでしょうか。
機能性を意識する。
それは、読者に寄り添うということ。
「これがあったら、ストレスなく決断できるだろうな」
「この情報も入れたほうが、読者にとって便利だろうな」
このような思考を癖づけていくと、機能性の高い文章を書けるようになるはずです。
機能性のパーツの具体例をピックアップしてみた
ここまで、機能性について解説してきましたが、あまり難しく考えなくても大丈夫です。Webのコンテンツにおける機能性のパーツは、ある程度パターンが決まっているからです。パズルのようなものです。
「こういうときは、この機能性のパーツを文章に組み込む」
それで、そこそこ機能するコンテンツは作れます。というわけで、使用頻度の高い機能性のパーツを以下でご紹介します。
関連記事へのリンク
「この情報も載せたいけど、みんなが知りたいわけじゃないしな・・・。それに、すごく長くなるし・・・」
そんなときは、関連記事へのリンクを貼ります。より詳しい情報を提供できる記事がサイト内にあれば、その記事に誘導しましょう。
詳細な情報が知りたい人は、その記事に移動して情報ニーズを満たせます。特にその情報を必要としていない人は、リンクをスルーして続きを読み進めればいいわけです。どちらの利便性も担保しています。
<書き方の例>
●●●についてさらに詳しく知りたいなら、こちらの記事をチェックしてください
『記事タイトル記事タイトル記事タイトル記事タイトル』
信頼できる外部ページへのリンク
関連記事と同じように、他のサイトのページに飛ばすことで読者の利便性を担保できるなら、そうしましょう。「他のサイトにアクセスを流すのはちょっと・・・」という考えは捨てたほうがいいです。そんなことは、読者の利便性には1ミリも関係ありません。
<書き方の例>
税金の計算方法については、以下の国税庁のページが参考になりますよ。ぜひチェックしてみてください!
『記事タイトル記事タイトル記事タイトル記事タイトル』
*引用をしたときも同様に、引用元のページへのリンクが必要ですよ。
ページ内リンク
ページ内リンクとは、同じページの特定の場所に一瞬で移動できるリンクのことです。比較コンテンツやランキングコンテンツにおいて、とても購買意欲が高い人たちに向けて使うことが多いです。
「すぐにおすすめの商品を比較したい方は、こちらをクリック!」
このような文言のアンカーテキストにページ内リンクを設定します。リンクをクリックした人は、記事の後半部分にある商品比較に一瞬で移動。すぐに商品の比較検討ができ、利便性が担保されるわけです。
ページ内リンクに記述方法は、以下の通りです。
移動したい箇所のテキストのHTMLソース
<a id="title">タイトルタイトルタイトル</a>
移動元となるアンカーテキストのHTMLソース
<a href="#title">タイトルの位置へ移動</a>
写真(イラスト)
写真やイラスト使ったほうがわかりやすいなら、積極的に使うべきです。ただし、意味にある写真(イラスト)に限ります。「とりあえず見出し下に画像を入れておこう」といって、単なるイメージ画像を挿入してもあまり意味はないです。
意味のある画像というのは、たとえばファッション系の記事ならこういうの。
テキストだけでは伝えきれない情報を、効果的に伝えています。
表(テーブル)
簡単な情報なら、箇条書き(リスト形式)でまとめれば済みますが、複雑で情報量が多いときは表(テーブル)を使ってまとめると良いです。Wordのテーブル作成機能で簡単に作れます。
こんな感じの。
ほかにもまだまだありますが、このあたりを意識しておくと良いと思います。