コンテンツWebディレクターの日記

渋谷のSEO会社所属のコンテンツディレクターの業務忘備録とか雑談とかもろもろ。

話し言葉と書き言葉の違い

話し言葉と書き言葉。おおまかにわけて、文章のスタイルにはこの2つがあります。どちらがいいのか?私は断然、話し言葉だと思っています。

でも、世の中的には「文章で話し言葉を使うのはダメ」みたいな風潮ですよね。それはただの勘違い、思い込みなのですが・・・。

この記事では、なぜ話し言葉で文章を書いたほうがいいのか、その理由をお伝えします。

 

話し言葉で書くとは?どういう意味?

話し言葉で文章を書くというと、「〜ですよね」「〜なんです」といった表現を使うことをイメージするかもしれません。ですが、単純にフランクな表現にすればいいというわけではありません。

 

そうではなく、大事なのは「自然に抵抗なく文章をスラスラ読んでいけるか」ということです。

 

たとえば、「使用する」という表現は書き言葉です。これを話し言葉にすると「使う」になります。もうひとつ。「考慮する」という書き言葉は、話し言葉にすると「考える」です。どうでしょうか?どちらが頭にスッと入ってきますか?話し言葉のほうではないでしょうか?

 

なぜか?

 

まず、話し言葉は、私たちが普段なにかを考えたり口にしたりするときに自然に使う言葉だからです。馴染みがあるわけです。スラスラ読まれる文章を書くには、「相手が普段、自然に口にする言葉を使う」ことが大事なので、話し言葉で書くことはとても合理的なのです。

 

書き言葉=熟語 話し言葉=動詞

すごくシンプルに整理します。

 

 

熟語とは2つの漢字が合体して、1つの意味を表すものです。だから、書き言葉メインで文章を書くと、漢字がやたらと多くなります。とても読みづらいですし、難しくて堅苦しい印象を受けます。

 

「考慮」「使用」「救助」「躊躇」など。それぞれ、「考える」「使う」「助ける」「ためらう」にしたほうがいいです。小さな違いかもしれませんが、「スラスラ読んでいけるかどうか」というポイントに関わってきます。

 

ところが、Webのコンテンツの多くは書き言葉。「論文じゃないんだから・・・」というレベルの、書き言葉でガチガチに固めた文章もたまに見かけます。普通の読者は、一瞬でページから去っていきますよ。

 

「固いイメージの業界だから、固い文章を書かないといけない」

 

それはまったくの勘違いです。固いイメージの業界だからといって、固い文章を書かなければいけない理由なんて、どこにもありません。むしろ、固くて難しいイメージの業界だからこそ、わかりやすくて読みやすい文章で伝える必要があるのでは?と思っています。そのほうが読者のためになります。SEOにもいいです。

 

まとめ

話し言葉で書くとはいっても、話すことと文章を書くことは違うものです。まったく同じように再現することはできません。ただ、少しでもスラスラ読み進めてもらうために、普段自然に口にする言葉を選ぶこと。それだけは、意識しておくといいかと思います。